逮捕してくれてありがとう

逮捕された時の完全実話。自分への戒めとして。毎日このことを忘れることなく生きるんだ。必ず社会への恩返しをするんだ。

2007(平成19)年 7月29日 日曜日

相変わらず留置所の中はクーラーが効きすぎて、夏だというのに寒い。

長袖・長ズボンで程よいと思う。

 

ちょうど2日前の7/27(金)13時ころ Kちゃんが「不起訴」で釈放された。

知ったのはその日の夜、消灯してからだった。

本当に、心底ホッとした。

 

Kちゃんがもしも起訴なんてことになったら、それこそ目も当てられない。

Kちゃんの人生…まだ結婚もしてないし…これからの人生を滅茶苦茶にしてしまう。

 

そう思うと飯は食えないし、Kちゃんの親や親戚、彼女、友達・・・色んな人に恨まれ、殺されても不思議じゃない。それほどのことだと思う。

 

…ちょっとした遊び感覚だった。

 

「男は30から」なんて世間ではよく言うが、その30にもなって者の善悪の考え・判断が出来ていない。ましてや妻や子供がいるのに・・・。

 

なんでこんな阿呆になってしまったんだろう?

いつから?

 

 

7/6(金)11:07 詐欺未遂 現行犯逮捕

〃   15:55 大麻取締法違反 再逮捕

 

 

もう、なにがなんだかわからなかった。

逃げて、走って、フェンス超えて、ひとんちの垣根超えて、靴脱げて、また走って、フェンス超えて、足がガクガクして、(もうだめだ・・・。)

 

逃げてる途中、後ろで刑事が「止まれ~!撃つぞ-!」と叫んでいたと思う。

 

捕まって・・・1日・・・2日・・・そのくらいまでは全て夢だと思ってた。

思いたかった。

 

早く覚めてくれと思った。

でも、これが現実。

 

色んな人に迷惑かけた。

心配させた。

 

出たらまず第一にKちゃんに謝らなければ!

看守のおっちゃんが言ってた。「なんかブラジル人に首締められて殺されそうになった」って。本気だか冗談だかわからないけど。

 

7/6~7/27…計22日間。

日当1万で来てもらったから、そのくらいは支払わなければ。

 

その程度で許されるかわからないけど。

とにかくいち早く謝る。それしかできない。

 

本当は捕まってすぐこういった心境を書きたかった。

というか手紙を書きたかった。

 

でも、大麻などの薬物で逮捕された場合接見禁止になる。

当然外部との接触は全て禁止。証拠隠滅のおそれがあるかららしい。